本日でエーワンラストデイ。気づけば今年で10年目。
アメリカの大学院に通ってロサンゼルスの設計事務所に勤務したのも丁度10年。アメリカの事務所ではキャリアアップの為にスタッフも常に入れ替わり、事務所内に入ってくる緊張した空気とワクワクする高揚感をふと思い出しました。
この日本、この10年で学んだ事、「それはお客様に育てられた10年」に尽きると思います。
全力を尽くしたと思っても、それは十分ではなくミスをすることもたくさんありました。そんな時でも温かくチャンスを与えて頂いたのもお客様でした。
感謝してもしきれません。
なぜエーワンにはこんないいお客様ばかりなのだろう?といつも思っていました。それは未だに本当に謎です・・・w
大きく予算を落とすのに一緒に悩んで頂いたり、要望が多すぎてごめんなさいと誤られたり、テレビは居間の真ん中に欲しくないという自分に真っ向に向き合って頂いたり、一緒に市役所に乗り込んで怒ったふりをして頂いたり、いままでやった事がないトライに一緒にワクワクして頂いたり、一緒にカヤックレースに出て頂いたり、家族ぐるみで旅行してみて頂いたり、流し素麺を一緒に楽しんで頂いたり、奥様の愚痴の聞き役にさせて頂いたり、夫婦喧嘩の判定役に抜擢して頂いたり、レストランでどんどん食べなさいと食事を頂き帰りに吐いてみたり、出産祝いをもって来て頂いたり、新居祝いに寄って頂いたり、トイレを借りに突然自宅に来られたり、素敵なことを頂いてばかりでした。
なんだか設計以外のことばっかりだったような気がします。
これから自分でもできる少しの恩返しは、いい家をもっと作ること。そしてお客様との関係をこれからも大切にして、同じ目線でワクワクする家づくりを続けていきたいと思います。どうも勝手に敷居があがってしまう設計業界ですが、あえて建築家と名乗らずにメローに頑張っていきたいと思います。
自分を育ててくれた鎌倉を再出発点に新しい家族と一緒に楽しくやっていきたいと思っています。
またどこかでお会いしましょう。
そしていつも支えてくれたエブリバディに心から感謝。
Pura Vida
hilo yamamoto
追伸:エーワンの鎌倉vs湘南論争ももう終わり。鎌倉は鎌倉。